第3章
第3話
狂乱のコラボ撮影・・・@

入場ゲートの近くに並べてあるデッキチェアに荷物を置き、娘を抱っこしながら雁太さんを待ちました。
しばらくすると白の軽ワゴン車が、入場ゲート前に止まりました。
少しホッとしました。これで高級車とかで来られたら、なんか済む世界が違い過ぎて気後れするところでした。

雁太さんが、車から降りて来て「そこで待ってて」と言い残し、娘を抱っこし後部座席に寝かせてくれました。
しかも寝心地いいように柔らかいクッションをひいて下さりその上、毛布まで掛けて下さってました。
私はそんな雁太さんがとても逞しく見えました。
我が家にはお金がないので車はないのですが、たまにレンタカーを借りて家族で出かけることもありました。
そんな時、いつも子供を抱っこするのは私でした。
夫もたまに抱っこするのですが、すぐに疲れるようで、結局、交代することになるのです。
雁太さんは娘を軽々と持ち上げ、片手で抱っこして車に運んでくださったのです。
やっぱり女は逞しい男に弱いのかも知れません。アレだって・・・夫とは比べ物にならないし・・・。

雁太『服来てる直美も可愛いねぇ。いや、美しいだ。すごく綺麗だ。何枚か写真撮るね。』

「あは。褒めすぎ。お世辞はいい加減にしてください。どうぞお好きお撮りになってください^^。」

雁太『お世辞じゃないって。本当に。じゃなきゃあんなに・・・で、できないし・・・』

「え?あ・・・あぁ・・・アレ・・・はは・・・あはは・・・」

雁太『あはは・・・でしょう?撮影するね・・・』

雁太さんは、その間も私はカシャカシャ・・カシャカシャと撮影していました。
何だか撮影されるのはとても気持ちいいって思いました。
芸能人とかモデルとか、きっとこれが快感なんだと思います。(挿絵

雁太『あれ?今、気づいたんだけど、もしかして、ノーパンノーブラ?』

「あはは。バレましたか・・・。えへへ」

雁太『そ、そうだよね!今だけだよね?着替えなかったの?』

「あはは。時々ね・・・着替えはなかったけど、最初から着てないし・・・えへへ」

雁太『そうなんだ。露出癖あるんだ。ますます惚れちゃう。最高だよ。ご主人の趣味?もしかして。』

「夫の趣味・・・う〜ん。多分それはないかなぁ・・・。どうだろ。遠からずなんだけどね。
最初は、夫を誘惑するのが目的だったんだけどね。いつの間にか楽しくなっちゃって・・・えへへ。」

雁太『そうなんだ。で?効果あったの?』

「あはは。ぼちぼちかなぁ・・・でも露出しなくてもいいみたい。そこじゃないみたい。」

雁太『あはは。なんか嫉妬するなぁ・・・あ、俺が浮気相手だった。あはは。』

「あはは。嬉しい。嫉妬なんて・・・えへへ。」

雁太『さて、送ります。駅までって思ったけど、神戸方面なら俺もだし近くまで送るよ。』

「マジで!それ助かる〜〜。お願いしていいですか?本当に助かります。寝てる娘は重いんです。」

雁太『あはは。でもイタズラしちゃうかもだよ・・・途中・・・いいの?』

「あはは・・・う〜ん・・・考えときます。っていうか危ないから運転中はダメです!
子供乗せてること忘れないでくださいね。」

雁太『そ、そうだよな。ごめん。つい調子に乗っちゃった。ごめん。』

「あ、いえ、運転中はダメって言っただけです・・・謝らないでください。実際、本当に助かるのは私です。」

雁太『え?運転中じゃなければ・・・い、いいの?』

「あはは・・・娘が起きなければ・・・いいですよ・・・って朝まで起きないと思うけど・・・」

雁太『え、え、え、マジで!えっと、それって泊まりOKって意味?ご主人は?』

「違う違う!流石に明日、朝早くから幼稚園の準備あるし泊まりはダメです。」

雁太『そ、そうだよね・・・そりゃそうだ。でも何時までいいの?』

「う〜ん、シンデレラ・・・かな。」

雁太『マジで!やった!じゃホテル直行とかどう?』

「う〜ん、また車から娘動かすと流石に起きちゃうかも・・・」

雁太『だよなぁ・・・どうしよう・・・何かしたいことある?ドライブでもする?」

「あは。ドライブずっとしてたらイタズラできないぞ。
う〜ん、ホテル行かなくても出来ること考えて欲しいなぁ・・・。」

雁太『あはは。よっしゃ。どうしようかなぁ・・・
例えばだけど、複数で遊ぶとかどう?見せ合いとか・・・車の中でお互いに・・・みたいな』

「何それ?どういうこと?」

雁太『あはは。カップル同士車並べてカーセックスするところを見せ合うんだよ。なんかエロいだろ?』

「あは。相互鑑賞?ってやつ・・・かなぁ」

雁太『おっ知ってんじゃん。もしや経験ありかな?相互鑑賞をお互いの車でするの。車の中だし安全だろ?』

「経験なんてないよ〜知ってるだけ・・・でもちょっと面白そう。だけどそんな相手すぐ見つかるかなぁ」

私はSAKURAさんのことを思い出していました。相互鑑賞はしてないと思いました。
私が皆さんに可愛がって貰っただけです。夫は見てただけ。相互鑑賞とは違う気がしたので嘘ではないのです。

雁太『ちょっと待ってねぇ・・・この生見せ掲示板に書き込むと結構反応あったりするからさ。
単独さんはどうする?』

「単独さん?」

雁太『あ、カップルとか夫婦じゃなくて、男の人一人って意味。単独さんならすぐに集まるよ。』

「あはは。そうかぁ・・・。それも楽しそうだけど、もう雁太さんでお腹いっぱい。
カップルさん見つかんなかったら、どっかに車止めて二人でしようよ。」

雁太『あは。直美は意外に積極的なんだなぁ・・・。経験も豊富なんでしょ?
じゃあカップルさんのみで募集書き込むね・・・』

「経験豊富じゃないよ!!本当だよ。雁太さんは私にとって二人目の男性なんだから。マジだよ。」

雁太『うっそ!じゃ、じゃぁ・・・ご主人以外、初めての男ってこと?俺・・・』

「そうだですよ・・・・これは真面目です。本当に本当です。」

雁太『ま、マジで・・・うわ〜〜〜〜嬉しいよ・・・最高だ!』

ブチュブチュブチュ〜〜〜〜ジュブジュブブチュ〜〜〜ちゅっぱ

「だ、だめだって、ここ入場ゲートですよ。みんなに見られちゃう・・・」

雁太『あ、ごめん。舞い上がっちゃった。まずは、車乗って移動しよう。』

雁太さんは、荷物も全部車に積み込むと助手席のドアを開けてくださいました。
雁太さんが、車の運転を始めると私の携帯がブルブルと震えました。
この時間に電話するのは間違えなく夫です。
ここで出ないと色々面倒なことになってしまうかも知れません。
とりあえず、バイブが収まるのを待ちました。雁太さんは気付いていないようでした。

「あ、あの〜ごめんなさい。ちょっと車を止めてエンジン切って貰えますか?」

雁太『ん?どうした?』

「すみません・・・夫に電話したいんです。ごめんなさい。静かに物音立てないでくださいね。」

雁太『お!了解。ちょっと待ってね。少し奥まった静かな所に止めるね。』

雁太さんは、そういうと大通りから路地に入り、車通りの全くない所に車を止めて下さいました。

雁太『この辺なら物音ひとつしないと思うよ・・・俺車出てようか?聞かれたくないだろ?』

「ありがとうございます。いいの・・・聞いてて・・・嘘つく悪い私のこと見てて下さい。」

雁太『そ、そうか。じゃあ、嘘つきの直美にお仕置きが必要だね。電話してる時、イタズラしてあげる・・・
さ、スカートたくし上げて脚を大きく開いて座ってごらん・・・。抵抗はダメだよ。いいね。』

「は、はい・・・」(挿絵

私は、雁太さんに従いました。雁太さんの前で夫に電話するだけでもドキドキしてたのです。
なんかすごく悪いことをしているようで、それが背徳感を高め、どす黒い感情を沸き立たせていたのです。
雁太さんの命令は、そんな私の蕩けそうな脳にダイレクトに響いたのです。
ゆっくりとスカートをたくし上げ、脚を肩幅に緩めパンスト一枚の股間を晒しました。

雁太『ふふふ・・・車内にエッチな臭いが充満してるね。直美の股間から臭ってる・・・さ、電話するんだろ?』

「あぁ・・・恥ずかしい・・・はぃ・・・・」

私は、先ほどまでエッチを散々したと言うのにもう身体が求めていることに戸惑いました。
雁太さんにシンデレラまでのイタズラを容認したのは私でした。
でもあれは、自分の脳がただ一緒にもう少し過ごしたいなと思って発したことでした。
ある意味、理性の中での欲求だったのです。
でも、今のこの衝動、身体の疼きはもう動物的な欲求そのものでした。
私は、主人に電話を掛けました。

トゥル〜・・・トゥル〜・・・トゥル〜・・・

「あ、ごめん。さっき電話気付かなかった。マナーモードにしてたの忘れてた。」

夫『あは。そんなとこだと思ったよ・・・』

「ご、ごめ・・・ん・・・ごめんね。」

雁太さんの手が股間に差し込まれ、指でパンスト越しになぞられました。

夫『まみ(娘)は、どうした?プール行ったんだろ?』

「う・・・あっ・・・う、うん・・・疲れて・・・・寝ちゃった・・・ん・・・あ・・・」

夫『どうした?なんか変だぞ?』

「あ、うん・・・明日のまみのお弁当作って・・・て・・ん・・・て・・・」

夫『あはは。相変わらずいいお母さんだね。火傷しただろ?』

「あっ・・・んっ・・・あっ・・・そ、そうなの・・・片手だから失敗しちゃ・・・ん・・・って。」

雁太さんは私の両脚を座席シートに上げる様に手で指示をします。
私は、電話しながら素直に両脚をシートに上げます。すると自然に股間が開いてしまいます。
あとで雁太さんとの会話でわかったのですが、M字開脚というそうです。
雁太さんは、座席シートをリクライニングさせ自然に開く脚を更に大きく広げさせました。
背もたれが半倒しにされたため、両脚をシートに乗せた状態だと股間をせり上げるようになってしまいました。
その状態で私が夫と話していると言うのにパンストの中に手を突っ込んで陰部を弄りだすのです。

夫『おいおい。一旦、火を止めたらいいじゃないか。危ないよ・・・』

「ん、はぁっ!あっ・・・だ、大丈夫・・・い、今、火を止めたらオカシクなっちゃう・・・んっ・・」

『あはは。気を付けろよ・・・あはは。なんだか料理の音が卑猥な音に聞こえるよ。
携帯音だからだと思うけど、ジュ〜ジュ〜焼ける音がぐちゅぐちゅって聞こえちゃう。
それに、直美の声が艶めかしく聞こえちゃうよ。あはは。』

「やだ〜〜。あなた。んっあっ・・・へ、変なこと・・・考えない・・・んっ・・んでぇ・・・」

夫『ほら・・・ぐちゅぐちゅって・・・あはは。ごめんごめん。たまに離れると直美が恋しくなるのかな。
いろいろ妄想しちゃうんだ。プールでナンパされて浮気してるかもとか・・・寝取られてるかもとか・・・』

「そ、んっ・・・そんなことあるわけ・・・んっふぁっ・・・ないじゃない・・・まみいるんだよ・・・んっ」

夫『あはは。だよねぇ。でもそんなこと考えるとめちゃくちゃ直美が恋しくなるんだよ。ごめん。』

「あっ・・・んっ・・・あ、ありがとう・・・んっ・・・私はあなただけよ・・・あっ・・・ひっ・・・」

夫『なぁ・・・またSAKURAに行ってもいいかなぁ・・・嫌だったら無理にはいいんだけど・・・』

「んっ・・・はっ・・・さ、SAKURAさん・・・んっ・・・うん・・・あっ・・・考えとく・・・」

夫『あはは。何だか手が離せなくて大変みたいだね。
SAKURAのことはまた相談するね。ごめん。忙しいのに。
明日は定時に帰るから。
余り夜更かししないでたまにはゆっくり寝てね。じゃあ・・・おやすみ・・・ちゅっ』

「あっんっ・・・うん・・・分った。ご、んっ・・・ごめんね。料理中に・・・は、はやく寝ます・・・
あっ・・・ひっ・・・・お、んっ・・・おやすみ・・・んっ・・・・ちゅ〜」

夫『あはは。本当にエロいなぁ・・・直美こんなにエロい声してたっけ・・・
俺が変な妄想ばっかりしてるからかなぁ・・・気のせいか・・・。じゃ、おやすみ・・・』

プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜

「あっひぃぃぃぃぃっあぁぁぁぁぁだ、だめぇ!!い、逝っちゃうぅぅぅ!!!!!あぁ・・・・・!!!」

プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜

雁太さんは私が逝ったのを確認したのか、股間から手を引き抜いて下さいました。
私は、しばらく放心状態だったのですが、携帯を切りスカートを直しました。
多分ちょっとシートを濡らしてしまいました。お尻がひんやりとしてる気がしました。

「ふぅ・・・も、もう・・・激しすぎて会話できないじゃない・・・もう・・・」

雁太『あはは。何言ってるんだよ。自分から腰突き出してたくせに。
誰かに見られたらどうしようかと思ったよ。』

雁太さんは、そう言いながら陰部に這わせていた指をベロリと舐めて見せました。

「そ、そうだったかなぁ・・・電話に集中してたし・・・」

雁太『嘘コケ!あはは。それはそうと会話聞いちゃったけど、今日、ご主人いないんでしょ?』

「あ、ちが・・・今更よねぇ・・・実は、そうです。でもシンデレラは守ってください!」

雁太『あはは。お〜け〜OK!お、メール来たぞ!カップルさんだ!』

「え、本当にメールくるんだ。カップルさん。すごいなぁ・・・みんな。」

雁太『お、夜の公園か景色のいい所でコラボ撮影しませんかだって。』

「コラボ・・・?」

雁太『あ、撮影趣味のカップル同士で撮影会みたいな感じだよ。お互いの彼女を並べてみたいなさ。』

「そ、そうなんだぁ・・・カーなんとかじゃないの?」

雁太『あはは。もちろんそれもありさ。お互いにエッチしながら撮影したり一緒に撮影したりだと思うよ。』

「ふぅ〜ん。流出とかしないかなぁ・・・悪用されたら洒落にならないし・・・。」

雁太『あは。それは多分大丈夫だよ。お互いに彼女を連れてるわけだし。お互いに悪用されたらマズイでしょ。
でも念のため、携帯番号交換と名刺交換しておいた方がいいかもね。ちゃんとその辺はするけどどうする?』

「あは。これで他のメール待ってても時間ばかりすぎちゃうもんね。お任せします。」

雁太『まぁ、会ってみて変なカップルだったら逃げればいいよ。車だしね。』

「あは。それは申し訳ないよ。ちゃんと礼儀は果たしてくださいね。お断りするのもちゃんと言わないと。」

雁太『あはは。直美は真面目だなぁ・・・。了解で〜す。じゃあOKで返事しておくね。』

「ちゃんと丁寧にお返事してくださいね。一行メールとかありえないんだから。大人だし。」

雁太『あはは。キチンと返信しま〜す。』

しばらく雁太さんはメール作成に集中していました。
私は、真面目な目つきをした男性の横顔がとても好きでした。魅力的に見えるんです。
運転している男性も素敵だなって思います。
夫とレンタカー借りる時は、実は私が運転してるんです。夫はペーパードライバーなんです。
私だってそうだったんです。免許取ってから一度も運転していませんでした。
でも夫がいない日に子供が夜中に熱を出して仕方なく急遽レンタカーを借りてぶっつけ本番で運転したんです。
それがよかったのか悪かったのか、それからはずっと私が運転担当にさせられてしまいました。
やっぱり男性が運転する方が、断然、カッコいいと思います。
雁太さんが返信するとすぐに雁太さんの電話が鳴りました。
どうやら、お相手のカップルさんのようです。
自己紹介みたいな会話から場所とかいろいろ話してまとまったようでした。
私はその間、ずっと雁太さんを見つめていました。
もちろん、娘のことも気にしつつです。ちゃんと寝てるかはずっと気にかけていました。
心配もいらないぐらい爆睡する娘のあどけない表情がとても可愛いんです。

雁太『お待たせ・・・』

「あは。ご苦労様です。」

雁太『決まったよ。神戸港の新港突堤が景色抜群で穴場なんだって。分かりやすい地図も送ってくれたよ。』

「あは。でも神戸港・・・遠くない?ここ西宮の外れですよ。」

雁太『あはは。大丈夫。高速でひとっ飛びだよ〜。15分もあれば到着だよ。お相手も15分ぐらいで着くらしいし』

「そうなんですね。ではお任せです。」

雁太『じゃあシートベルトちゃんとしてね。出発するよ〜』

雁太さんは、そう言いながら車を出しました。
普段見慣れている筈の神戸の景色がいつもとは違ってとてもロマンチックに目に写りました。
多分、趣味のいい静かなジャズの音色がそうさせてくれていたのだと思います。
こういう音楽チョイスもすごく雁太さんは、素敵に思いました。
私も雁太さんも、ずっと目的地に着くまで無言でした。
その空気間は嫌なものではありませんでした。
お互いに期待感と不安感が入り混じって二人の間に言葉は必要なかったのです。
高速に乗ってからは、雁太さんが私の右手を取り握りしめてくれました。
私も、雁太さんの左手を強く握り返しました。
一度手を握ると、高速を降りるまでその手を離すことはできませんでした。

あっという間に感じました。
目的地の新港突堤に付くと、真っ黒なプリウスが堤防の先端に止まっていました。
雁太さんは、その横に微妙に距離を取って車を停車しました。

目の前は港の波間にメリケンパークが煌びやかに輝いていました。
こんな場所、ずっと神戸に住んでるのに知りませんでした。
ものすごくロマンチックな夜景なんです。それだけでうっとりとしてしまいました。

雁太『素敵なところだねぇ・・・直美・・・となりの車の中見てごらん・・・』


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