第4章
第1話
身体の傷は淫楽への誘い(夫への懺悔)

夫『ただいま〜あれ?珍しい。今日はスウェット着てるんだ。』

「おかえりなさ〜い。うん・・・何だか寒くて。ご飯?お風呂?」

夫『そうだねぇ。随分寒くなったねぇ。風邪ひかないようにね。
昨日は寝付けなくて疲れたから軽くご飯食べたら寝るよ。
お〜!まみ!元気そうじゃないか。いつも可愛いなぁ・・・。まみは。天使さんだ。』

まみ『パパ!ままごとしてあそぼ!今日は、お買い物ごっご!』

「まみ!パパ、出張で疲れて帰って来たから今日は休ませてあげて。」

まみ『は〜い。一人で遊ぶからいいよ〜ん。』

夫『ごめんなぁ。まみ、パパ疲れちゃったんだよ。明日は、一緒に遊ぼうな。』

まみ「うん。パパ大丈夫?だ〜い好き!」

夫『あはは。まみ。パパもだ〜い好き。』

「大丈夫?あなた?枕違ったら寝れなかったっけ?
ご飯ね!分かったすぐご飯用意するね。
それからお風呂は絶対に入ってください。疲れが取れるから・・・。ね!」

夫『了解。じゃお風呂一緒にたまには入るか?』

「えっ。あ、そ、それじゃのんびりできないでしょ?ゆっくり身体温めて疲れを癒してくださいね。」

夫『そうだなぁ。昨晩は出張中に直美が寝取られることばかり想像して寝れなかったんだよ。
もう久しぶりに何度もしちゃったよ。あ、ごめん。気に障ったかなぁ。』

私は、夫に笑顔を向けようとするのですが、どうしても顔が引きつってしまいました。

「もう・・・娘の前よ。そうやって私のこと思ってくれるのはありがたいけど・・・。
ちゃんと寝ないと倒れちゃいますよ。」

夫『あはは。気を付けま〜す。今日はなんか直美、元気ないなぁ・・・。やっぱプールで風邪ひいた?』

「う、うん・・・もう冬だしねぇ。身体冷えちゃったのかも・・・。なんかちょっと調子悪いんだ。」

夫『そっかぁ。まみは元気そうだね。直美も早く寝て身体休めなきゃ。』

「は〜い。家事が終わったらねま〜す。ご飯できましたよ〜。」

それからたわいもない話を続けながら夫の晩御飯にお付き合いしました。
夫は、まさか本当に出張中に私が浮気したとは思ってもいないようでした。
それにしてもお風呂に誘われた時はドキッとしました。
何とか言い逃れて、痣だらけの自分の身体を見せずに済みました。
でも今晩、もしかしたら求めてくるかも知れません。
その時は、プールでコケタと言い張るしかありません。
私は、夫が食事中もずっとまともに目を合わすことができませんでした。
自分がしてしまったことの罪の重さを身体の傷とともにひしひしと一身に感じていました。
夫には一生話すことのできない秘密を持ってしまいました。
本当に申し訳なく流された自分が情けなく夫を直視することができなかったのです。

幸いご飯を食べ終えお風呂で身体を温めた夫はベッドに横になるとそのまま深い眠りついていました。

翌朝、夫は朝食を取りながら真面目な顔で私に提案してきました。

夫『あのさ〜。直美・・・もう1回・・・でいいんだ。SAKURA行かないか?無理には言えないけど・・・』

「どうしたの。朝からそんな話・・・」

夫『う、うん・・・出張中ずっと考えてたんだ。昨日言おうと思ったんだけど寝ちゃってさ。』

「どうして?SAKURAさんに行くの?もう十分じゃないの?」

夫『う、うん・・・俺はすごく直美のこと愛してるんだ。信じて欲しい。
だから直美が誰かと浮気してるかもって思うと物凄く嫉妬するんだ。
その嫉妬が強いほど、直美のこと好きって思うんだ。たまらなく愛おしくなって抱きしめたくなるんだ。
そ、それに、信じられないほど・・・アレが・・・元気に・・・なっちゃうっていうか・・・』

「う、うん・・・・気持ちは嬉しいけど、実際、私が浮気したら終わっちゃうじゃない。
私、あなたに嘘つける程、心臓が強くないわ・・・。結局、家庭崩壊しちゃうよ。」

夫『分かってる。直美が絶対に浮気しないのはよく分かってるよ。だからこそなんだ。
SAKURAさんだったら、その場限りで済むだろ?浮気じゃない。完璧に割り切った関係なんだ。
しかもみんなカップルさんかご夫婦さんだし、あとくされも絶対にないんだよ。
ただその場で、動物のように交尾するだけなんだ。』

「そ、そりゃそうかもだけど、この前もそうだったけど、キスされたり身体中触られたりするんだよ。」

夫『う、うん・・・この前は正直、キスは辛かった。だからルールを決めようと思うんだ。』

「ルール?」

夫『そう。この前思ったんだけど、キスはやっぱり厳しいと思う。俺、狂ってしまいそうだった。
だから、それ以外をOKならどうだろうって思うんだ。
多分だけど、意外にキス以外は、身体を触られても実際におちんちんを挿入されても耐えられると思うんだ。』

「えぇ?あなたの前でエッチしても大丈夫なの?」

夫『いや・・・。ゴム絶対必須じゃないか。SAKURAさんは。キス無しだったら玩具と思えば・・・』

「玩具って・・・やっぱり体温とか感じるし・・・」

夫『あはは。そうだよ。玩具じゃ嫉妬できないけど、ギリギリ耐えられるかなって思うんだ。』

「う〜ん・・・でも、あなた以外の男性とSEXするんだよ・・・
知ってると思うけど、私、あなたが初めての男性なんだよ。大丈夫なの?それなのに・・・。」

夫『分かってる。俺がファーストキスの相手だったことも、初体験の男だったことも。
全部わかってる。でももう俺意外といっぱいキスしたじゃないか。
あれは本当に苦しかったよ。もうキスは俺の前で他人としないで欲しいんだ。
でもそれ以外はいっぱい淫らになって感じる直美を見せて欲しいんだ。
そしたら俺、もっともっと直美を大切にするし、夜もすごくいっぱい愛せるようになると思うんだ。』

「う〜ん。もっともらしいこと言って、本当はあなたも他の女性としたいんじゃないの?」

夫『信じて欲しいけど、俺は他の女性となんてしたくないんだよ。
もちろん綺麗だと思うし、素敵だなとも思うよ。でも、直美にしか興味ないんだ。
ていうか、もしも無理に他の女性とさせられたら、俺、たぶんすぐ逝っちゃう。
だって直美を見ながら散々興奮してるんだもん。極論だけど男性に触られたって一溜まりもないよ。
そしたら直美と大切な時間を過ごせなくなっちゃう。だから絶対に俺は服は脱がないって決めてるんだ。』

「そう・・・・・・どうしてもなの?SAKURAさんに行くの。」

夫『あ、あぁ・・・何とかお願いしたいんだ。俺のため、いや僕ら家族のために。』

「う〜ん・・・わかった。じゃあキスNGで、あとは、私が嫌なら何もしなくていいなら。」

夫『お、マジでいいの?やった!じゃ早速、今週末の予約入れとくよ!』

「も、もう・・・ちょっとうちの両親の予定聞いてからにして。娘のこと考えてよ。」

夫『あ、ごめん。そうだった。じゃあ、ちょっと週末の予定、今月と来月全部聞いてくれる?』

「全部?って・・・。分かった。一応、聞いておくね。早く会社行かなきゃ遅刻するよ!」

夫『あは。急に気持ちがパ〜っと晴れた気がする。仕事も頑張れるよ。ありがとう。』

「本当に・・・もう・・・・本当に嫌な相手は断るよ。本当に。私にも選ぶ権利あるし。」

夫『分かってるよ。嫌な男性とすることないよ。感謝してます。無理言って。』

「あとエッチっていうか本番だって、無理かもだし・・・。」

夫『いいよいいよ。出来るところまででいいよ。ご飯、ご馳走様!じゃ、いって来るね。』

「もう・・・・は〜い。 いってらっしゃい・・・。」

ちゅ〜〜〜

夫は、私を抱きしめてキスをしました。もちろん一昨日のような濃厚なキスではありません。
とてもフレンチなキスでした。
でもすごく嬉しそうな夫がなんだか可愛くて、私もつい同意してしまいました。
いえ、つい同意ではなく、仕方なく同意したように見せかけたのです。
正直、SAKURAさんって言葉が夫から発せられた瞬間から内心浮足立っていたのです。
それどころか、夫と会話しながらジュンと股間が熱くなっていました。

それからは、何だかソワソワしながら日々を送りました。
今週末とか言っていたので、それはNGにしました。
だって、痣がばれてしまうからです。

主人には、両親がしばらくは週末無理そうとだけ伝えました。

翌周後半になってやっと痣も消え、ほぼ元通りの身体になりました。
ほぼと言うのは、前より乳首が肥大してしまった気がしました。それに陰部の敏感な突起もです。
ほぼ毎日、自慰を繰り返してしまったからかも知れません。
いえ、一番の問題は妊娠してしまったかもしれないことです。身体の変化はかなり気になりました。
妊娠は本当に不味いのです。そんなことになったら婦人科に行かなければならなくなります。
娘を連れて行かねばならないので、どうしたって、病院に行ったことを夫に話してしまいます。
プールのことだって、おじちゃんがいっぱい遊んでくれたとか、お人形ごっこしたとか話してしまうのです。
その度に、冷や冷やしながら夫に嘘八百の架空の話をでっち上げ説明していたんです。
妊娠してしまったら産婦人科に1回行くだけでは済まないのです。
堕胎するにしても、夫の同意が必要になってしまうのです。
それに掛かるお金も捻出しなければなりません。
妊娠だけはしないでと、神様に祈るしかありませんでした。
そんな大ピンチに陥ってるにも関わらずあのプールの日のことを常に頭に思い出し子宮を震わせてしまうのです。
あのプールの日の出来事が、私の理性を狂わせてしまっていたのです。
太く熱い塊で貫かれたあの瞬間、あの子宮をえぐられる様な感覚が忘れられないのです。
結局、そんなことを毎日思って自慰してしまうのです。
もしかしたら、妊娠してしまったかもと思うと余計にその手は激しさを増していました。
生理予定日から1週過ぎないと検査しても意味がありません。
プールに行った日は、その2日前に生理が終わったところだったので、次の生理までまだ1週間程度あります。
SAKURAさんの後、生理が来なかったら日を置いて検査してみるしかありません。
今、心配してもどうにもならないのです。

ただ治癒を待ったかいあって痣はほぼ消えたのでそれを確認してから両親に確認をとりました。
両親は大喜びでした。
夫とは、あれから特に夜の営みはありませんでした。
振り返って見ると夫とは、もう1か月以上、夜の営みはありませんでした。
主人は、相変わらず夜な夜なPCに向かっているようです。
たぶん、あのチャットに励んでいるんだと思います。
まぁ、このところいつも上下スウェットを着て完全防備なので主人は盗撮できず物足りなかったかもです。
でも、もうこれまで十分な素材は撮っていたと思います。
痣が消えるまでの間、しばらくは我慢してもらうしかありませんでした。

夫に「来週は大丈夫そうだよ」と仕方なさげに伝えると、飛び上がるように喜んでいました。

SAKURAさんに2度目に訪問したのは、初めて訪問してから4カ月が過ぎる頃でした。


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